上海中心から地下鉄で約30分の地に小さな飲食店を買いました。経緯としてはたまたま地元の中国人の知人から和食店の営業権を譲りたいという申し出があったことがきっかけでしたが、本音は自分自身が中国での商売を肌で感じたいという勉強の意味合いが強かったのです。
店舗の大きさから売上規模には限界があり、にも関わらず収益が出ている理由が何なのか。小さな飲食店ではありますが、中国での飲食店の収益構造と日本のそれとは大きな違いがありました。まず、①家賃。中心地から距離がある為、相場は随分リーズナブル。それに②人件費。例えば料理人であれば1人当たり3,500~4,000元程度で雇用できます。人の出入りが激しい(離職率は高い)ですが、その分人材調達も知人や友人からすぐに紹介いただけることもあり、やはり日本とはかなり事情が違います。あとは③原価、食材コスト。地元の市場から直接新鮮で種類が豊富な野菜や肉類、魚介類を安く購入することが可能です。日本で同じものを再現しようとしても商売として成り立たたせることは簡単ではないですね。